日本ソーシャルワーカー協会によるオンデマンド研修

日本ソーシャルワーカー協会は2013年10月1日、「JASWソーシャルワーカー(初級)養成講座へのご案内」というサイトを開設した。ネット上で確認できた限りにおいては、2009年頃から本養成講座が始まっている模様。 「本協会員のソーシャルワーク技量の向上を図ると同時に、ソーシャルワークの普及を目的とした活動の一つとして、本養成講座を企画・開講する」という位置づけものと、会員・非会員を問わず、広く参加を呼びかけている。 特徴的なのは、ソーシャルワーク系の研修では珍しいオンデマンド形式を採用していることだ。同協会は、「『オンデマンド方式』とは、インターネット上に配信・保存されている講義を、各受講生が自分のコンピュータを通して受講する方式で、自分の好きな時間・場所で受講することができる。」と紹介している。なかなか、東京まで行くことが難しい地方在住者にとってはありがたい。 ○講座内容 ①「ソーシャルワークのながれ」 講師:北島英治(日本社会事業大学大学院) ※ソーシャルワークの発祥から現代に至るながれを学ぶ。 ②「ソーシャルワークの主な理論」  講師:北島英治 ※ソーシャルワークの代表的な理論とその概要を学ぶ。 ③ 「ソーシャルワークの倫理綱領・実践原則」  講師:岩崎浩三(本協会理事)・杉山佳子(本協会研修委員) ※IFSW及びJASWの倫理綱領の成立・内容を学ぶ。(岩崎) ※ソーシャルワーク実践の原則(主にバイスティックを中心)について  学ぶ。(杉山) ④「ソーシャルワークの国際動向」   講師:木村真理子(日本女子大学教授・IFSW理事) ※IFSWの活動・各国のソーシャルワーかー団体の動向等を学ぶ。 ※グローバル化等に伴う、ソーシャルワークの国際化の必要性・実際に  ついて学ぶ。 ⑤「人間行動の理解」   講師:山入端津由(沖縄国際大学教授) ※心理学の視点・理論等から、実践に役立つ人間理解の方法について学ぶ。 ⑥「事例で学ぶソーシャルワークの実際」  講師:根本博司(東京ソーシャルワーカー協会会長) ※事例をもとに、ソーシャルワーク実践の実際について学ぶ。 ⑦「社会福祉のながれと現状理解」  講師:岡本民夫(日本ソーシャルワーカー協会会長) ※日本の社会福祉の制度政策のながれ、現状や課題等について学ぶ。 ⑧「主な社会福祉理論とソーシャルワーク」  講師:岡本民夫 ・日本における主な社会福祉理論とソーシャルワークの現状等を学ぶ。