新刊案内

先週末発売。


空閑浩人『ソーシャルワークにおける「生活場モデル」の構築』ミネルヴァ書房,2014.10.30

○著者略歴

空閑/浩人
1964年福岡県生まれ。1988年同志社大学文学部文化学科教育学専攻卒業。一般企業での勤務を経て、身体障害者福祉施設(社会福祉法人京都国際社会福祉協力会)の職員となる。その後同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻に入学。同大学院博士前期課程修了、博士後期課程満期退学後、福岡教育大学教育学部講師および助教授を経て、同志社大学社会学部教授。博士(社会福祉学)。社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

○内容
ソーシャルワークは、社会の中で日常的に営まれる生活に対して行われる援助である。日本で暮らす人の生活は、個人よりも世間という自分のおかれた「場」に重点がおかれることが多い。しかし、今までのソーシャルワークは「個人主義」を背景にした社会で提唱されたものを、日本に適用してきた。本書は、ソーシャルワーカーの現場での声を丁寧に拾い、実践と照らしあわせていくことで、日本モデルとしての「生活場モデル」を提唱する。

[ここがポイント]
◎ 日本文化に根ざしたソーシャルワークを提案した意欲的な書。
○目次
はしがき
序 章 ソーシャルワークの「日本モデル」とは何か
第I部 「社会福祉援助」としてのソーシャルワークの基盤
第1章 人間の「生(ライフ)」への視点と「かかわり」の意味
第2章 ソーシャルワークにおける「ソーシャル」の意味
第3章 「生活」とその「主体」としての個人への視点
第II部 日本人の生活・文化と「生活場モデル」の構想
第4章 「世間」に生きる日本の「個人」へのソーシャルワーク
第5章 「受け身的」な対人関係と日本人の「主体性」への理解
第6章 「場の文化」に基づく「生活場モデル」の構想
第III部 「日本モデル」としての「生活場モデル」の展開
第7章 「生活場モデル」の基礎となる「生活」へのアプローチ
第8章 日本人の「生活場」としての「家族」へのアプローチ
第9章 日本のソーシャルワークとしての「生活場モデル」の展開
終 章 ソーシャルワークの「日本モデル」の発展と成熟
文献一覧
あとがき
索引