伊藤光保先生が亡くなる

愛知県東海市にある内科伊藤医院の院長伊藤光保先生が昨日亡くなられた。享年60才。在宅でのお看取りだったとのこと。

本日、お通夜に参列したが何百人という人で溢れかえっていた。それだけ、色々な人とつながりがあったのだろうと思う。私の繋がりは、ホームレス支援団体笹島診療所のお手伝いをさせて頂いている時。学部3年生から大学院の計4年間と短いお付き合いだった。決して偉ぶることなく、いつも忙しくしておられた印象が残る。

学部を卒業する頃、先生から「医療事務と兼務だけれど医療ソーシャルワーカーとしてウチで働かない?」と誘われたが、当時はその選択を私はしなかった。

2年ほど前、自宅に退院する肺がん末期患者の訪問診療医を探していたところ、訪問看護ステーションから内科伊藤医院を紹介されて、偶然再会することになった。どこで繋がるか分からないものだなぁと思いつつ、学生時代には感じ取れなかった側面を、退院前カンファレンスに遠方からわざわざ駆けつけて下さった先生の姿から気づくことがあった。

内科伊藤医院は、愛知県内で訪問診療を始めようとする医師の開業前の研修場所にもなっていたという。昨年夏に同じく当時笹島診療所でソーシャルワーカーをしていた先輩に誘われて、すい臓がんを患っている先生のお見舞いに伺ったのが最後になった。

心よりご冥福をお祈りします。

【参考】
日本医師会「赤ひげのいるまち」
http://www.med.or.jp/people/machi/002067.html