新刊案内

2冊ご案内。


権丈善一『ちょっと気になる社会保障勁草書房,2016.1.30

○内容
若者は高齢者に搾取されている? 賦課方式から積立方式への抜本改革が必要? 制度解説に終始したり、いたずらに世代間対立をあおる社会保障論議に意味はない。社会保障制度とは、そもそもどんな論理で設計されていて、状況にあわせ今後どのように変えていくべきか。「社会保障というシステム」の根本からわかりやすく学び、教えるための入門書。

○目次
少子高齢化社会保障
社会保障は何のため?
社会保障は誰のため?
社会保険と税
社会保険と民間保険
保険のリスク・ヘッジ機能
長生きリスクとは
年金が実質価値を保障しようとしていることを説明することの難しさ
結局、民間保険、社会保険、税の違いとは
社会保障がはたす3つの機能
建設的な社会保障論議を阻んできた悪気のないストーリー
もちろん留意すべき世代間の問題
社会保障規模の国際比較と財政
今進められる社会保障の改革とは?

コメント:ソーシャルワーカーといっても、全員が社会保障制度の機能を正確に理解している訳ではありません。注目の著者による社会保障制度の入門書が本日発売!!これはマストバイだと思います。私も早速発注。


ピーター・ディヤングほか( 桐田弘江ほか訳)『解決のための面接技法[第4版]―ソリューション・フォーカストアプローチの手引き』金剛出版,2016.2.6

○内容
援助専門家の必須技能「解決構築アプローチ」の最も信頼できるテキスト待望の第4版。面接場面の理解を助けるDVD付。
絶望的な状況であっても,クライアントとその周囲の人間関係がすでにつくり出している解決を発見し,その実現に厚みを与えていく解決構築の面接。そこでもっとも重要なのは面接者が希望を志向し続ける姿勢の維持であり,そのためのコアとなる技能が存在する。本書は,解決構築特有の質問を文脈に応じて適用するために,援助者が身につけておくべき基本的な形式を網羅し,クライアントの解決の構築に向けて繰り返し学習できるよう構成された最良の実践書である。

○目次
第1章 問題解決から解決構築へ
第2章 解決構築の基本
第3章 知らないという技法と一歩後ろからリードする
第4章 出発点:クライアントが望むものにどう注目するか
第5章 クライアントの願望の増幅:ミラクル・クエスチョン
第6章 例外の探求:クライアントの長所と成功体験をもとにした解決構築
第7章 クライアントへのフィードバックをつくる
第8章 2回目以降の面接:クライアントの進歩を発見し,増幅し,測定する
第9章 不本意な状況のクライアントとどう話すか:子ども,ペア,義務で来た人
第10章 危機状況での面接
第11章 科学的根拠
第12章 援助職の価値観と人間の多様性
第13章 相談機関・グループ・組織での実践
第14章 適用例
第15章 解決構築過程の理論的な意味

コメント:お世話になっている本書。第4版。