新刊案内

Amazonには 未掲載。切り口が聞いたことのない問題提起で始まっている。


富樫八郎『基礎から学ぶ病院におけるソーシャルワークの理論と実践 DPC医療時代のソーシャルワーク実践』川島書店,2016.3 B5判 346頁 定価(本体3,400円+税

○内容
 誤った「友愛訪問員」および「アルマナー」記述の影響を克服し、ソーシャルワーク後進国を抜け出すために
 ソーシャルワーク専門職の専門分化は、精神分析や心理学に理論的基礎をおく医療モデルの診断主義ケースワークが主流の時代に生じたものである。しかし、わが国では、その専門分化をさらに強める要因となったのがイギリスにおけるC.O.S.「友愛訪問員(ジェネラリスト)」と病院「アルマナー(スペシャリスト)」の誤記述である。
 社会福祉士(含む病院におけるソーシャルワーカー)や精神保健福祉士の起源が「アルマナー」にあることを再認識し、かつ今日のソーシャルワーク実践の共通基盤(ソーシャルワークの価値・知識・技法)を共有し、ソーシャルワーカー団体の統合化を志向することがソーシャルワーク専門職の現代的な課題である。(終章より)