「【座談会】 高齢心不全患者を診る 生活の場をベースに,地域全体での体制構築を」『週刊医学界新聞』第3191号2016年9月19日

「【座談会】  高齢心不全患者を診る 生活の場をベースに,地域全体での体制構築を」『週刊医学界新聞』第3191号2016年9月19日
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03191_01

■参考
ゆみのハートクリニック
http://www.yumino-medical.com/

以下、転載。


弓野 多施設・多職種のメンバーが,忙しい合間を縫って時間調整を行うのは確かに大変です。当院では,日頃の連携や会議調整の旗振り役は,ソーシャルワーカーです。情報共有に関しては,直接会う,電話,メール,文書,ICTなどの手段を活用してコミュニケーションを取っていますが,そこで会議前にある程度多職種の意見を引き出しておくようにしています。そして,「この関係者は外せない」というキーになる存在がいるので,日程調整はその方を軸に行います。

(中略)

弓野 意思決定支援はそのプロセスが大切になるので,より早い段階から患者・家族,医療者が一緒に考える機会を持てるよう心掛けています。当院では,訪問診療などの依頼を受けたタイミングで,ソーシャルワーカーが事務的にリビングウィル調査票を出しています。事務的と言うと誤解を受けるかもしれませんが,患者さんや家族が,残りの人生をどう生きたいと考えているかを私たち医療者が聞き,それを共有し,一緒に今後を考えていく過程が重要なのだと感じます。