「 子育て支援の財源、誰が負担? 上坂修子論説委員が聞く 」『中日新聞』2017年6月24日

権丈先生のインタビュー記事。「こども保険」ではなく、子育て支援基金。保険リスクが生じえない人からの批判をかわしている点でも合理的だと思います。


子育て支援の財源、誰が負担? 上坂修子論説委員が聞く 」『中日新聞』2017年6月24日
http://chuplus.jp/paper/article/detail.php?comment_id=468394&comment_sub_id=0&category_id=562

>このご時世に財源調達の話を盛り上がらせたのは大したものですね。こども保険という賛否
>両論で白熱するネーミングが良かったんだと思います。みんなで大いに明るくアイデアを出し
>合えばいいと思う。

>経済同友会(同友会)に先月、呼ばれた時「合成の誤謬(ごびゅう)」の話をしました。個々に
>は妥当であるとしても、全体を合計すると不都合が生じるという話です。かつては、個別資本
>にとって都合の良い低賃金労働を推し進めていけば、労働力が再生産できなくなって不都
>合なことが生じるから、個々の資本が反対しても総資本の立場から労働者保護を進めるべ
>きだという「大河内理論」というのがありました。もっと言えば、十九世紀末のビスマルクは、
>この体制を守るために第一の恩恵を被っている経営者も責任を果たすべしと、企業に負担
>を求めた。すごい政治家ですね。