日本医師会 生命倫理懇談会『第 X V 次 生命倫理懇談会 答申 超高齢社会と終末期医療』平成29年11月

日本医師会 生命倫理懇談会『第 X V 次 生命倫理懇談会 答申 超高齢社会と終末期医療』平成29年11月
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20171206_1.pdf

松原謙二副会長は、12月6日の定例記者会見で、第XV次生命倫理懇談会が、会長諮問「超高齢社会と終末期医療」を受けて取りまとめた答申を、11月28日に髙久史麿座長(前日本医学会長)から、横倉義武会長に提出したことを報告するとともに、その概要について説明した。
http://www.med.or.jp/nichiionline/article/005446.html

以下の通り、MSWについて言及がある(p24)。

心理・社会的およびスピリチュアルな苦痛に関しては、身体的な苦痛以外の苦痛は、生命を脅かす疾患にかかった本人(ないし家族)の認識および身体的な辛い症状に由来して生じていることが多い。心理的な苦痛に対しては、向精神薬等による医学的介入とともに、本人の気持ちに共感的に対応するコミュニケーションや、社会の中における自分の生活を現状に応じてどう組み立てるか考えることをサポートする試みが、医療ソーシャルワーカー(Medical Social Worker;MSW)や看護師により行われている。この問題に対しては、全人的対応の必要性が専門家の間では常識となっている。