ブリッジ第5回研究会「大腸がんとともに働く」

2018年11月11日、ブリッジ第5回研究会「大腸がんとともに働く」に参加しました。大腸がんの治療方法一般に関する医師からの解説と、当事者からの仕事との両立に関する報告を聞きました。

ブリッジは、キャリアコンサルタントが中心の会とのこと。
今回参加した目的は、当事者から直接仕事との両立においてお話を伺い、学ぶことでした。

■印象に残ったこと
・国内の大腸がん治療ガイドライン2016年版では、フルオロピリミジンにオキサリプラチン(商品名:エルプラット)を併用するかどうかはどちらでも、ということだったが。2019年版では、併用を推奨すると修正される予定。
・オキサリプラチンの使用による手足のしびれは蓄積性がある。しびれが生じた場合、使用4年後の残存リスクは15%(大半はGrade1だが)。
・1次治療は治療期間が相対的に長いため、オキサリプラチンではなく、イリノテカンを選択することも可能だが副作用として脱毛が挙げられる。仕事の内容によって、オキサリプラチンかイリノテカンかを選択する。
・フルオロピリミジンは、静注の方が消化器系副作用が少ない。但し、八研究減少などの骨髄系副作用が多い。またCVポート造設が必要。経口の方は、内服なので簡易。但し、悪心、食欲不振などの消化器系副作用が多い。ゼローダは手足症候群が多い。
・大腸がんに対する免疫療法の効果は、現時点では切除不能大腸がん患者の2-3%程度。
認定NPO法人キャンサーネットジャパンによるジャパンキャンサーフォーラムという大会の存在。冊子も非常に充実している。「治療中でも元気に見えるメイクのコツ」も秀逸。
Over Cancer Togetherという存在。がん体験者スピーカーを紹介する事業がある。
ブーケ(若い女性オストメイトの会)の存在。

・外国駐在の企業職員のための医療通訳サービスも手掛けるWellBe社の存在。

■関連
中外製薬 がん情報ガイド「がん治療に関わる就労のはなし」「がん治療に関わるお金のはなし

・「若年がんサバイバー&ケアギバー集いの場 くまの間

Nec_0732