ニマ・ハヴィディ監督『ウォーデン 消えた死刑囚』2019 イラン×ソーシャルワーカー×映画

イスラエルの映画に続いて、今度は同じく中東のイランの映画です。国内では2021年1月以降公開予定とのこと。ちなみにイスラエルとイランの地理関係はコチラ。各国のソーシャルワーカーのイメージを窺い知るのに良い機会です。但し、踊る大捜査線に登場した精神保健福祉士の様に、誤った設定をされてしまうこともあるため、あくまで物語として楽しんだ方が良いかもしれません。ソーシャルワーカーの描写では、イギリスの映画はリアリティーがあるかなと思います。

以下、MOVIE collection(2020年10月30日)より転載。

忽然と消えた死刑囚・イラン大ヒットサスペンス

2019年高評価を得て大ヒット(配信やDVDでは今年世界で最も観られたイラン映画)した『ウォーデン 消えた死刑囚』が 2021年1月新宿 K’s cinema 他全国順次公開。

1966年、イスラム革命前のイラン南部にある刑務所。新空港建設のため立ち退くことになり、所長のヤヘド少佐は、囚人たちを新しい刑務所へ移送する任務を背負うことになった。無事任務を果たせば大きな出世を約束されていて、それは彼にとって難しいことではないと思われた。ところが一人の死刑囚が行方不明との報告が届く。所外への脱走はあり得ないと判断した少佐は所内の徹底した捜索を決意する。事情を聴くために死刑囚を担当していたソーシャルワーカーを呼び寄せるが、美しく聡明な彼女に以前から少佐は惹かれていた。正義とは何か、良心とは?キャリアだけを追いかけてきた少佐はおそらく初めてその問いに直面する…。