「医療介護マッチングサービス“KURASERU(クラセル)”が前澤ファンドから資金調達を実施」『PR TIMES』2021年1月1日

「医療介護マッチングサービス“KURASERU(クラセル)”が前澤ファンドから資金調達を実施」『PR TIMES』2021年1月1日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000034871.html

ZOZOTOWN社長の前澤友作氏の個人資産を運用する株式会社前澤ファンドが、神戸市内にある株式会社KURASERUに出資することを発表しました。

株式会社KURASERU 会社概要
https://www.kuraseru.co.jp/outline/

同社代表の川原大樹氏は元医療ソーシャルワーカー。プロフィールはこちら。これまでの取り組みの経過は、Osaka Innovation Hubの記事が詳しいです。

同社は、医療ソーシャルワーカー/ケアマネジャーのための介護施設マッチングサービスKURASERUの提供がサービス内容。主にクラウドを活用し、神戸市内で①介護施設入居希望者に向けたコンシェルジュサービス、②入居者募集をしている介護施設と入居希望者とのマッチングサービス、③入居者が入院した際の連携シート作成支援と、3つのサービスを展開。③の連携シートを、病院の医療ソーシャルワーカーが確認しやすいよう、実証実験として神戸市内の9病院にタブレットを無料で配布して、そこから入院連携シートを常時確認できるようにする取り組みも行ったとのこと。

入居希望者や病院側は無料ですが、同社の主な収入源は恐らく介護施設側からの「紹介料」と思われます。

同様の取り組みは数社存在しますが、医療ソーシャルワーカーの知識が組み込まれていることと、より現場に踏み込んで取り組みを模索されているところが特徴と思います。

今回の株式会社前澤ファンドを活用して、神戸市だけでなく全国で展開できるとよいですね。医療ソーシャルワーカーの分野にも、他職種と同様に企業が参入してくると、使う側の公正さや力量が問われます。つまり利害関係が生じたり、システムに依存し過ぎて自分の業務を見失うというリスクが常に付きまとうということです。そういった緊張関係の中でシステムを上手く活用できた者に限って言えば、業務の水準を上げるのではないかと思います。緊張関係は大切です。