「(社説)生活保護 使いやすい「安全網」に」『朝日新聞』2021年2月22日

「(社説)生活保護 使いやすい「安全網」に」『朝日新聞』2021年2月22日
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14808008.html

次の一文が衝撃的でした。

扶養を求める範囲が、同居していない兄弟姉妹や祖父母まで及ぶのも日本独特のものだ。2017年の厚労省の調査では、扶養照会をした約3・8万件のうち金銭的な援助に結びついたのは約600件にとどまる。

生保CW「親族に相談もしないで生活保護の申請は受け付けられません」。この言葉を何度クライエントと共に聞いてきたか・・・。菅首相の思い付き答弁のお陰で、扶養照会の壁が取り去られることを願います。とは言え、生活保護バッシング報道のひとつの原因となったのは扶養義務。扶養することのできる親族がいるのに何故生活保護を受給するのか?との市民の意見ももっともであり、アンビバレントな気持ちになります。

厚生労働省生活保護申請に関する次のページに掲載された文言が効果絶大だと思います。MSWは、このページを印刷して生活保護申請に臨みましょう!

「扶養義務者の扶養は保護に優先しますが、例えば、同居していない親族に相談してからでないと申請できない、ということはありません。」