新刊案内
素敵な特集ですが、何故か話題になっていません。残念。
「リハビリテーションに活かすソーシャルワーカーの力」『Medical Rehabilitation』№230、2018.12.26
〇内容
ソーシャルワーカーって何をしてくれるんだろう?と思っているリハビリテーションチームの皆様は必見! 「ソーシャルワーカーと一緒に働くこと」を事例を挙げて執筆しています。
〇目次
リハビリテーションとソーシャルワークに関する一考察 取出 涼子
ソーシャルワークの歴史を一部振り返り,リハビリテーションとソーシャルワークの類似点を述べ,ソーシャルワークがリハビリテーションで活用されると,人権尊重,本人主体,生活の視点の重視,環境の重視,生活の広がり,人とのつながり,社会とのつながりといった側面をより重点的に促進していくことができる可能性を述べた.
脳卒中者のリハビリテーションとソーシャルワーク 取出 涼子
MSWが脳卒中者の経済的,心理的・社会的援助を行い,リハビリテーション医療の中で力を発揮することで,脳卒中者の生活の再構築につながる支援に近づく.
障害福祉分野のリハビリテーションとソーシャルワーク 森戸 崇行
様々な制度が関係し,複雑でわかりにくい障害福祉分野の解説を行い,医学的リハビリテーションと障害福祉分野をつなぐソーシャルワーカーの視点と役割を紹介する.
地域包括支援センターのソーシャルワーク 津守 志乃
医療リハビリテーションから地域リハビリテーションのつながりを生み出す活動を媒介し促進する役割をソーシャルワーカーがどのように担っているのかを紹介する.
地域活動とリハビリテーションソーシャルワーク 東 妙香
医療機関が行う地域活動(地域リハビリテーション活動)は医療ソーシャルワーカーの持つ技術・機能を活用することで,より効果的な展開をはかることができる.
小児のリハビリテーションとソーシャルワーク 佐藤 杏
子どもたちの成長発達には,家族だけでなく大人のかかわりが不可欠であり,私たち専門職は,子どもと家族の生きる力を支える一つの資源である.
リハビリテーションを受ける権利を阻害される人たちへの支援 林 真紀
機能分化が進んだ今,人々の生活や人生を機関間連携でつなぐだけでなく,機能の狭間に漏れる人々に機会を保障するため,縦横に俯瞰するリハビリテーションソーシャルワークの視点が重要である.
就労支援・両立支援とリハビリテーション―病院から支援は始まる― 大塚 文
クライエントをエコロジカル視点でとらえ,その具体的な就労支援を記述した.厳しい医療情勢のなかでも,クライエントを生活者として捉えて支援する重要性を強調したい.
障害者スポーツのリハビリテーションとソーシャルワーク 山田美代子
障害者スポーツは,クライエントにとって有用な社会資源の1つになり得るがその効果性を発揮するためには,リハビリテーション医療と障害者スポーツの連携体制構築が必要である.
脳卒中患者のセルフヘルプ・グループにおけるリハビリテーションとソーシャルワーク 中武 聖貴
脳卒中患者が地域で役割やつながりの再構築していくには,専門職からの支援だけではなく,家族・当事者・地域住民といった周囲からの安心感,支えが重要である.