MSW関連文献データベースの公開の夢

病院勤務に戻ったことで、これまで漠然と行っていた論文・書籍収集がようやく具体的に自分の役に立つようになってきた。 以前から、疾患別・分野別ソーシャルワークの必要性について述べてきたが、その発展には、上記分類を基にした文献データベースを構築し、かつそれを誰にでもwebを介して閲覧可能にする必要がある。先人の知恵である先行研究を踏まえて実践に活かす。他職種がやっていて、MSWがやれていないことの1つだ。 そのためには、レンタルサーバーか、localhostにwebサーバーを作成し、そこに文献データベースをおく必要がある。 方法としては3つ この2日間ずっとその方法を考えていたが、可能性があるのは以下の3通りであった。 1.RefWorksのRefshare機能 SUNMEDIA社が提供している「研究成果や電子リソースから収集した学術情報を蓄積・管理し、それらを共有化したり、情報発信するためのウェブサービス」である。「RefWorksで作成したデータベースやフォルダは通常アカウントを作成したユーザー自身しか利用することが出来ませんが、RefShareの機能を使えば簡単に情報を共有、公開(例:iPS細胞論文についての論文リスト)することが出来ます。」とのこと。web上でのデータ入力が基本となり、同社内のサーバーに保存。自宅パソコンへの負担が少ない。様々な大学で導入されている。本システムを導入している教員・学生の場合は、IDとパスワードを登録すれば利用可能。個人で導入する場合は、年間100$の支払いが必要。 2.EndNote Web USACO社が提供している文献情報管理ソフト。同製品にはEnd Note Webが搭載されており、ソフトとweb両方で操作可能。但し、End Note Webユーザー同士でないと情報の共有が出来ない。製品価格も割引があって48,000円と高額。 3.PubMedPDF 作者不明。「PubMedPDFは、医学分野の文献データベースPubMedで使用されているIDを使用し、文献PDFファイルを管理するXOOPSモジュール」とのこと。XOOPSとは、私も今回初めて知ったが、コミュニティポータル構築用のオープンソースアプリケーション。無料でデータベースを公開できる。この存在を知ったきっかけは、次の論文。 池野英利ほか「医学分野におけるデータベースPubMedと連携した文献情報管理システム」『データベース工学ワークショップ』2006 著者が関わっている、理化学研究所の脳科学総合研究センター ニューロインフォマティクス技術開発チームが同HP内で、実際にXOOPS("ズープス"と読む)を利用して業績を公開している。 公開するだけの知識・技術が私にはない・・・ 上記3つの方法のうち、3PubMedPDFが無料だったこともあり取り組んでみたが2日間かけても作成できず。現時点では私にPubMedPDFを用いて文献データベースを公開するだけの知識・技術はないことが判明。 今後じっくりと試みることとした。残念。どなたかPubMedPDFを実際に使っている方がいらっしゃれば教えを乞いたい。