「週間展望 診療報酬改定率~『ネット』と『本体』の違い~」『週刊社会保障』№2657,2011.12.12,p43

分っている様でわかっていなかった用語の説明がなされており、参考になりました。


「診療報酬ネット改定率」とは、2年に一度実勢価格を調査して見直される薬価差益分を診療報酬改定の財源としたうえで、さらに政策的に「+(プラス)」とするか「-(マイナス)」とるすかの率である。薬価差益分は概ね5000億円であるが、これは医療機関経営資源となっており、この薬価差益分を診療報酬の財源としなければ(=本体改定率ゼロであれば)、医療機関の収入は減少する。 「診療報酬本体改定率」とは、薬価差益分を引き下げたうえで、そこから医療費を+とするか-とするかの率である。すなわち、「本体改定率ゼロ」では、医療機関の収入は△5000億円であり、「本体改定率ゼロ」≒「ネット改定率-1.36%」である。 平成22年度に診療報酬が10年ぶりに「+」となったと言われているのは、「ネット」のことであり、「本体」が「-」になったのは過去に小泉政権下での2度(平成14年、平成18年)しかない(平成20年度の自公政権下でも『本体』は「+」)。」 出典:「週間展望 診療報酬改定率~『ネット』と『本体』の違い~」『週刊社会保障』№2657,2011.12.12,p43 参考:日本医師会『平成22年度診療報酬改定について』平成22年3月11日 http://www.chiba.med.or.jp/personnel/medical/download/revision_sankou.pdf