特別養護老人ホームの専任生活相談員が保有する国家資格の最多は介護福祉士(52.1%)

全国老人福祉施設協議会は2011年6月30日、『特別養護老人ホームにおける介護支援専門員及び生活相談員の業務実態調査研究報告書』のサマリを公開した。 全国で実際に運営している特別養護老人ホーム介護老人福祉施設)は、2011年4月現在で6,207施設。今回の調査対象はそのうち2,000施設を抽出し、結果899施設(回収率45.0%)の介護支援専門員と生活相談員から回答を得ている。 注目したのは、取得資格。回答のあった専任生活相談員520名のうち、最多の保有国家資格は社会福祉士ではなく、介護福祉士52.1%であった。ちなみに社会福祉士の資格保有率は34.8%。 直近の公式データである、平成21年度介護サービス施設・事業所調査結果では、生活相談員は全国に7,825名(常勤換算数)おり、そのうち社会福祉士の資格保有者は2,375名(常勤換算数)。よって資格保有率は30.4%。今回の調査結果と大きな差はない。 生活相談員とは、「入所者の生活の向上を図るため適切な相談、援助等を行う能力を有すると認められる者」「(老発第二一四号)特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準について」平成一二年三月一七日とあるが、実態はかなり異なる様相を呈している。