「空き病床、瞬時に検索…群馬県医師会」『読売新聞』2012年9月14日

退院援助のメゾレベルでのIT化の1つの手段だと思います。退院援助における調整業務に割く時間を圧縮し、空いた時間をクライエントの心理・社会的問題への援助に再分配する。本システムが実施された際には、見学したいと思います。群馬県のMSWのみなさん、是非お声かけ下さい。お伺いします。 以下、読売新聞HPより転載。
「空き病床、瞬時に検索…群馬県医師会」『読売新聞』2012年9月14日 群馬県医師会(鶴谷嘉武会長)は、救急病院で処置を受け、症状が落ち着いた患者を受け入れることができる病院の空き病床数をインターネット上に登録し、病院間で共有するシステムを年内にも構築する。  これまで各病院に問い合わせていた患者の転院がスムーズに行えるほか、救急病院の病床に余裕を持たせることで、満床で新たな患者の受け入れができなくなる事態を改善し、患者搬送の“たらい回し”を未然に防ぐことを狙う。  県医師会によると、全国初のシステムで、開発費は500万円。県が半分の250万円を補助する予定で、18日に開会する9月定例県議会に提出する補正予算案に関連経費を盛り込む。  システムはインターネット上に構築し、一般病床がある県内120の全病院に参加を呼びかけるという。  各病院は日常的に、〈1〉空き病床数〈2〉対応可能な医療行為〈3〉受け入れ可能な患者の性別――などの情報をシステムに登録する。  救急病院ではこれまで、急性期を脱した患者の転院先を探す際、メディカルソーシャルワーカーらが各病院に個別に電話などで問い合わせていた。  このシステムを利用すれば、患者の状況や地域などを入力するだけで、転院可能な病院の空き病床の状況が瞬時に分かり、迅速に転院の手配ができるという。  総務省消防庁や県によると、2010年に県内で患者が救急病院への受け入れを拒否された件数は、人口10万人当たり165件で、全国平均の同116件を大きく上回った。理由としては「ベッドの満床」が約4分の1の40件と最多で、救急車による救急病院への迅速な患者搬送が求められる一方、救急病院の空き病床確保も課題となっていた。  転院を受け入れる側の病院にとっても、空き病床の減少につながり、経営改善が期待できるメリットがあるという。  県医師会の須田啓美事務局長は、「システムを生かすには、病院に空き病床の情報を定期的に更新してもらうことがカギ」と話す。今後、病院長らを集めた説明会を開き、協力を求めるという。