新刊案内

眞鍋彰啓『失敗事例に学ぶ生活保護の現場対応Q&A』民事法研究会,2021.12.16

〇内容

生活保護の停止・廃止、78条徴収や63条返還、不当要求や不正受給、SNS投稿による業務妨害などをめぐって遭遇しがちな失敗事例を物語形式でわかりやすく解説!

生活保護の現場で日々奮闘するケースワーカーはもちろん、保護利用者を支援する福祉関係者や生活再建築に尽力する法律実務家の必携書!

・任期付公務員として職員の悩みを目の当たりにしてきた著者ならではの温かいまなざしと明快な助言をとおして、失敗の原因と具体的な対処法がわかる!

〇目次
第1章  ケース記録
第2章  虚偽の報告
第3章  書面による指示
第4章  相続財産と78条徴収
第5章  不正受給と届出義務
第6章  障害者加算と63条返還
第7章  不正受給と住民訴訟
第8章  セクハラと懲戒処分
第9章  不当要求(接近型)への対応
第10章  不当要求(攻撃型)への対応
第11章  不正受給への関与
第12章  SNS投稿と業務妨害

〇コメント
著者は、福岡県直方市市民部健康福祉課の弁護士。

 


三井さよ『ケアと支援と「社会」の発見』生活書院,2021.12.3

〇内容

続いてさえいれば、今日もあの人やこの人との明日が育まれる可能性が残されている。

人と人とが直接的に対峙し、向き合う、ケアや支援の現場。今日もまた、法制度や個々人の行為の限界を、掻い潜り、乗り越え、換骨奪胎するため、現場の人たちはミクロな「社会」を発見し、制度を新たに創り、そして明日を目指す

〇目次
第1章 〈場〉の力――ケア行為という発想を超えて
第2章 「優位に立つ」関係を弱める――支援か虐待かという問いの先へ
第3章 出会うということ――足湯ボランティアと被災者のつぶやきからみる素人の力
第4章 専門職と「ともに生きる」立場と――上田敏と障害者運動の対比からみえる異なるケア提供者像
補遺 あのころの私に

〇コメント
ここ3年は、年1冊のペースで単著を出されている。