新刊案内

芝野松次郎先生の実践理論システムを用いた研究書の発売ですね。大塚美和子『学級崩壊とスクールソーシャルワーク』相川書房,2008もそうですが、実践理論システムの枠組みで行われる一連の研究は構成がとても分りやすく、読みやすいです。 木村容子『被虐待児の専門里親支援―M-D&Dにもとづく実践モデル開発』相川書房,2012.3 ○著者略歴 【略歴】 1993年 関西学院大学大学院 社会学研究科社会福祉学専攻 博士課程前期課程修了 1995年 (米国)コネチカット大学 ソーシャルワーク大学院 修士課程修了 2003年 関西学院大学大学院 社会学研究科社会福祉学専攻 博士課程後期課程 満期退学 2004年 関西学院大学大学院社会学研究科研究員 現   在 京都光華女子大学 キャリア形成学科 准教授 ○内容 本書は、被虐待児等の養育を担う専門里親の資質向上を目指し、支援のための実践モデルの開発を試みた研究成果である。 ○目次 序 章  専門里親制度創設の背景   専門里親支援のための実践モデルの必要性   本書の目的と構成 第1章 専門里親支援モデル開発の研究デザイン  第1節 本研究の目的  第2節 本研究の意義  第3節 本研究の方法とプロセス 第2章 里親支援に関する変遷からみた専門里親支援の問題点      ―フェーズI:問題の把握と分析―  第1節 里親制度の変遷からみる理念の脆弱さ  第2節 社会的養護における専門里親制度に求められる理念  第3節 里親支援における実績のとぼしさ  第4節 里親支援に関する研究 第3章 里親に対する里子の養育支援ニーズに関する調査研究      ―フェーズII:叩き台のデザイン1―  第1節 調査の目的と方法  第2節 「専門里親潜在性」  第3節 「専門里親潜在性」にもとづく分析  ―クロス集計・カイ二乗検定から―  第4節 「専門里親潜在性」にもとづく分析  ―重回帰分析・判別分析から―  第5節 考察 第4章 専門里親支援モデルの叩き台デザイン      ―フェーズII:叩き台のデザイン1・2―  第1節 里親支援における実践理論・実践モデルと研修プログラム  第2節 叩き台モデルのデザイン 第5章 学習ツールの試行と改良  ―フェーズIII:試行と改良―  第1節 試行方法  第2節 試行評価の結果  第3節 考察 第6章 全体の考察  第1節 フェーズI「問題の把握と分析」をとおして  第2節 フェーズII「叩き台のデザイン」をとおして  第3節 フェーズIII「試行と改良」をとおして  第4節 フェーズIV「普及と誂え」に向けて  第5節 まとめ 第7章 最近の里親制度  第1節 近年の里親制度の動向  第2節 現在の里親制度 補 遺  第1節 D&D(デザイン・アンド・ディベロップメント)の必要性  第2節 M‐D&Dに影響を与えた理論